ガリ版版画を制作する際に使える技法の1種類、描圧還元法を紹介します。
一度製版した部分にロウを埋め戻すことで、白抜きを作る技法です。
1 下絵づくり

好きな画材で原寸サイズの下絵を作ります。
夜空にあがる花火の絵、花火の白を描圧還元法で白抜きにします。
2 なぞる

下絵の輪郭線をマジックでロウ原紙にうつします。

うつし終わったら、下絵からロウ原紙をはがします。
3 彫る

XA、XBなど目の荒いヤスリで塗りつぶし製版をおこないます。
絵の画面全てを丁寧に彫ります。

全面が真っ白になりました。
4 埋め戻す

下敷きの上にロウ原紙を貼ります。

白く埋め戻したいところに、ロウ原紙を重ねます。

白くしたいところ全て、鉄筆でグリグリと圧力をかけます。

上に重ねたロウ原紙をそーっと剥がします。重ねたロウ原紙は印刷には使いません。処分しましょう。
5 刷る

埋め戻したロウ原紙を使い、通常通り印刷します。
印刷のやり方はこちらのページをご覧ください。

完成!上からこすったところのみ白くなっています。
何とも言えない風合いに仕上がりました。




