6月28日(土)、久留米市美術館で開催された版画制作講座「ビアズリーに学ぶ白と黒」。
展覧会「異端の奇才 ビアズリー」に関連したこのワークショップで、
ガリ版印刷を使って、ビアズリー風のモノクロ版画制作に挑戦していただきました。
●ガリ版講座

講座は朝10時にスタート。
まずはガリ版印刷の歴史・道具の使い方についてスライドをお見せしつつお話しました。
その後、製版と印刷の練習を簡単におこないました。
展示室で作品から学ぶ!

いよいよ展示室へ移動。
ビアズリーの作品を見ながら、その特徴や構図を学びます。
担当学芸員さんからビアズリーの生涯や技法の特徴などもお話いただきました。
19世紀末のイギリスで活躍した画家オーブリー・ビアズリー。
その線の美しさ、構図の大胆さは本当にかっこいいです!
ガリ版で絵を描くうえでマネできるポイントを中心に紹介をしていきました。
白と黒の世界を、手で彫り出す
展示室を回り終え、早速下絵づくりに入ります。
展示室と作業室の行き来は自由。
迷ったときはビアズリーの作品を見に行ったり、スタッフや講師に相談しながら下絵を固めていきます。
お昼休みをはさんで午後から鉄筆を使って原紙に描画を開始。
自然と作業にも集中力が高まります。

印刷に使うインクは、ローラーでガリ版機に丁寧にのせていきます。
手を動かしながら1枚1枚手作業で刷っていきます。
紙の種類によってインクの乗りが変わることを体感しながら、納得のいく1枚を目指して何度も刷りを重ねます。

●完成作品
完成した作品は、どれも個性にあふれすばらしいでき!



ガリ版でここまで表現できるとは驚き」「作業や他の方との交流が楽しかった!」など、参加者の声にも満足感がにじみました。
絵を描くことに慣れていない方でも、ビアズリーの絵を参考に制作に取り組むことができたようです。
