手刷り印刷屋「後藤ガリ版印刷所」|福岡県久留米市|デザイン・イラスト|名刺印刷|印刷体験|

イラスト‐ガリ版の仕組み説明

ガリ版の基本「ガリ版は紙を彫る版画」

知り合いにガリ版について説明していたら、
「鉄を彫るの?え?違う?紙を彫る?どういうこと?」
と言われました。
木版画しかやったことが無い人だったので、理解するのが難しいようでした。
木版画では木を彫って、版画を作ります。
一方、ガリ版はを彫ります。
正確に言うと、紙の表面の蝋を削りとるのです。
版にするロウ原紙。
和紙の表面を蝋でコーティングしてあります。
これを鉄のヤスリの上に置き、鉄のペンで文字や絵を書きます。
すると、書いた部分の蝋が削り取られます。
(と、同時に目に見えないほどの小さな穴が紙に空きます)
そして蝋が削られた部分のみインクが通り抜けて紙に印刷されるのです。


紙を彫るので、力が比較的弱くてもできます。
上手く彫れたら数百枚印刷ができます。

ただ版が乾燥してしまうと穴がふさがれもう一度使うことはできません…
きれいにふいておいて別日に使うことができる、という話もありますが強度が落ちてうまく印刷できないことが多いようです。


木版や銅板はきれいに拭けば、何度も刷れてうらやましい。
はかない印刷技法ですね…

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