どのインクを使うか、混ぜる油の量はどうするのか。少しのことで印刷の風合いが変わるガリ版印刷。調べて刷ってわかったガリ版のインクのことをお伝えします。
◆インクの入手方法◆
①ガリ版用インク
現在一般には販売されていませんが、アンティークショップやオークション(ヤフオクなど)で手に入れることができます。
写真の暁インクはアンティークショップで無料でもらいました。近所のアンティークショップにガリ版関係の物でてきたら連絡ください!と声掛けしておくと手に入ったりしますよ^^
倉庫に眠っていたらしく、表面はサビだらけ…
レトロでかっこいいデザインです。
マイナスドライバーでパカッとふたを開けることができます。独特の香りです…私は黒しか見たことがありません。
②代用品:サクラ油性版画絵具
Amazonや画材店で手に入れることができます。
白黒茶赤青緑黄橙の全8色。
混色すれば大抵の色を作ることができます。
ガリ版で使うには少し硬いので亜麻仁油を混ぜて使います。
亜麻仁油はスーパーで購入することができます。
➂代用品:油絵具
画材店で販売されている油絵具。カラーバリエーションが豊富です。
版画絵具で作れない色があるとき使います。
◆インクの品質◆
①ガリ版用インク
ガリ版用インクはかなりにじみます。
古いものなので品質の劣化もあるかもしれませんが、ある文献でガリ版用インクは品質が悪いので利用をお勧めしないと書いてありました。
入手するのも難しいのであえてこれを使うメリットはないですね…。
②版画絵具と油絵具
油絵具も単体で使うとにじみます。
版画絵具は入れる油の量でかすらせたり、にじませたりを自在にコントロールできます。
ノーマルににじみも擦れもなくきれいに印刷したい場合は版画絵具をチューブから1.5cm出し、そこへ油を1、2滴の割合で入れましょう。
インクをローラーにつけるとき「ピチピチ」と小さな音がするときは硬すぎ、ローラーがぬるぬるとすべって回転しないときは柔らかすぎです。