前回「ガリ版で文字を印刷する~基本編~」ではかつての職人さんのやり方を参考にした方法を紹介しました。今回は現代の機器とガリ版を併用する方法です。
新旧のコラボレーションで美しい文字を印刷しましょう!
◆ガリ版×PC◆
利用する現代の機器とはパソコンとインクジェットプリンターです。
まずはwordやIllustratorなどのソフトで印刷したい文字を入力します。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/1-1-1024x550.jpg)
書体と大きさを望みのものに変更します。今回は「明朝」「pt」の文字にしました。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/2-1024x550.jpg)
プリンターで印刷します。
ここまでで下準備は完了です!
◆ロウ原紙に写す◆
プリントアウトした文字に無地のロウ原紙を重ね、写します。
線で文字の中心線をなぞるのみでOKです。
なぞる力加減はごく弱く、なでる程度にしてください。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/3-1-1024x684.jpg)
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/4-1-1024x684.jpg)
ロウ原紙を鉄ヤスリに貼り付けます。鉄ヤスリはXCかXBを使いましょう。
横にプリントアウトした紙を置き、お手本にしながら版を彫ります。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/5-1-1024x684.jpg)
◆鉄筆の使い分け◆
細い線はテーパレス鉄筆の細い方を使います。
太い線は太字用鉄筆を使います。
![ガリ版テーパレス鉄筆](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/テーパレス鉄筆-1024x684.jpg)
途中から太さが変わる線はまず細い方で線を彫ってから、太い方で太くします。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/6-1-1024x684.jpg)
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/7-1-1024x684.jpg)
輪郭線をなぞってから中を塗りつぶすと輪郭と塗りつぶしの間につぶし残しが発生してしまうことがあります。
無事製版が完了しました。
![ガリ版工程-文字製版](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/8-1-1024x684.jpg)
印刷します。
![ガリ版文字](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/9-1024x684.jpg)