現在もう製造されていないガリ版の道具たち。長持ちさせるには使ったあとにしっかり掃除することが大切です。
◇鉄ヤスリのそうじ◇
![鉄ヤスリ](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2020/12/ironfile.jpg)
版をつくったあとの鉄やすりにはロウがくっついています。毎回使った後に金ブラシでこすりましょう。
![ガリ版道具-かなブラシ](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/10/かなブラシ-1024x684.jpg)
![ガリ版工程-片付け-ブラシでこする](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/10/ブラシでこする-1024x684.jpg)
X系のヤスリは斜めに、方系のヤスリは縦横に溝が彫られています。
鉄ヤスリの表面下部に「XC」や「方C」などと文字が刻印されています。X系か方系かの見分けはこの文字の刻印でつきます。
X系ヤスリ
![鉄やすりX](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/Xヤスリ-1024x683.jpg)
方系ヤスリ
![ガリ版方鉄やすり](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/09/方やすり-1024x683.jpg)
その後、防錆紙で巻き、さらにハトロン紙で包みます。
鉄ヤスリは錆びるともう使えません。水が大敵です!
使用する際も、水がついている手で触らないように気を付けましょう!
![ガリ版工程-片付け-ハトロン紙で包む](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/10/ハトロン紙で包む-1024x684.jpg)
金属製ブラシだけでは汚れがとれなくなったときや、長期で鉄ヤスリを使わないときの対処方法は「ガリ版のヤスリ」の記事をご覧ください。
◇印刷道具のそうじ◇
印刷に使うバット・ローラー・印刷器・ヘラにはインクがべったりつきます。毎回、きれいにしないと次使うとき、きれいに印刷ができなくなってしまいます。
まずはローラーを新聞紙の上で転がします。新聞紙にインクが付かなくなるまで続けます。
![ガリ版工程-片付け](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/souzi1-1024x684.jpg)
バットに余ったインクをヘラでこすり取り、新聞紙に擦り付けます。
![ガリ版工程-片付け](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/souzi2-1024x684.jpg)
![ガリ版工程-片付け](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/souzi3-1024x684.jpg)
バット・ヘラ・印刷器をぼろ布でふきます。
この段階で、大部分のインクは取り除かれます。
![ガリ版工程-片付け](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/souzi4-1024x684.jpg)
最後に油絵具の筆洗油を使います。
画材店やamazonなどで手に入れることができます。
![ガリ版道具-筆洗液](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/cleaner-1024x684.jpg)
この薬品を布につけて、ローラー・バット・ヘラ・印刷器をふいたら終了です。
![ガリ版工程-片付け](https://goto-gariban.com/wp-content/uploads/2021/12/souzi5-1024x684.jpg)